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スメタナの「モルダウ」に流れる有名なメロディは、イスラエル国歌とほぼ同じだということを最近知りました。
イスラエル国歌「HATIKVAH(希望)」 イスラエル国歌がこれほど物悲しい歌だったというのも印象的ですが、たしかに「モルダウ」とは、リズムこそ違え、音がほとんど一緒であることに驚きます。それにしても、なぜスメタナがユダヤの音楽を? ウィキペディア(私のブログと同じくあまり信用してはいけませんが)によると、このメロディはモルダヴィア地方の民謡がもとになっているとか。モルダヴィアはルーマニアとウクライナの間にあり、昔からユダヤ人やジプシーが非常に多い地域です。この辺りからチェコまでの一帯は、その昔スメタナたちには「わが祖国」だったのでしょう。 しかし、このメロディはさらにスウェーデン民謡「Ack,Vaermeland」や、イタリアの「la mantovana」ともつながりがあるそうで、ネットで探したら次のような音源が見つかりました。どちらも「モルダウ」、というか「HATIKVAH」にとてもよく似ています。 la mantovana(イタリア) Ack,Vaermeland(スウェーデン) ちなみに、マントヴァーナは北イタリアのかつての小国の名。Ack,Vaermelandはスウェーデン語で「美しい国」みたいな意味のようです。 こうなると、モルダウのメロディの源流はモルダヴィア民謡かも知れないし、あるいはヨーロッパ一円に伝播したもっと古くからあったユダヤの音楽なのかも知れません。
by hornpipe
| 2008-07-26 23:11
| 音楽一般
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