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行きつけの図書館のクラシック音楽書コーナーはわずか棚二つ分。その狭いスペースの中に、先日行ってみたらフジ子・ヘミング関連本が10冊近くも並んでいた。
フジ子・ヘミングの演奏や彼女の本にきちんと接したことはない。ただ、数年前にワールドオーケストラの伴奏によるチャイコフスキーのピアノ協奏曲のリハーサルを見たことはある。 めっぽうラフな演奏で、第1楽章の途中で暗譜が飛んだか指が破綻したかで立ち往生してしまい、そのままもの凄い形相で楽屋に引き上げていった。あの日の本番は一体どうなったのかな? 彼女は聴覚に障害があるのだそうだ。人の話だと、コンサートではやはり所々で演奏が破綻してしまうらしい。それでも大ホールが満員になるのは、彼女に演奏の完成度以外の何かを求めている聴衆が多いのかも知れない。業界にはJクラシックならぬ「handicapped classic」という言葉もあると聞いた。 図書館の音楽書コーナーの対面は美術書コーナーで、そこにも「フジ子・ヘミング」の名前を見つけてビックリした。彼女はイラストも描き、画集が出ていたのである。 一見ヘタウマ風でも色の統一感や描線に才能が感じられてしばし見入ったが、どの絵からも何か孤独感のようなものが漂って来て、ひょっとして彼女の演奏も案外そうした「孤独感」が人を引きつけるのかも知れないと思ったりした。
by hornpipe
| 2008-07-07 22:32
| 音楽一般
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