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ルブランの新クラリネット、「バックン・モラエス・モデル」の発表会が渋谷のアクタスであった。
このクラリネットはフィラデルフィア管首席のリッカルド・モラエスと、カナダの技術者モリー・バックンとが共同で開発したもので、ブランドとしてはコーン・セルマー社傘下のルブランUSAになる(フランス・ルブランもコーン・セルマー社資本)。 米国では去年の3月に発売されていたが、日本向けにピッチ変更するなどで1年遅れの国内発表となり、しかも今日展示されたのは最上級「レガシー」の下の「シンフォニー」のみ。さらに下の普及機種に、英国の天才少年ジュリアン・ブリスのモデル「ブリス」があるという。 フィラデルフィア管の来日公演にあわせて、急遽発表会が組まれたようで、まだ全貌の公開には至らなかった。 モラエスはココボロ製をオケで使っている。ミニコンサート(ブラームス1番第1楽章とヴィドール)を聴いたかぎりでは、セルマー(レシタル)時代よりも音が明るく、よりフォーカスされ、さらにカラフルな色合いが加わって、私はこちらの音の方が好きだ。 こっそりと彼の楽器を吹かせてもらったら(!)、でぶっちょのバックン・バレルが、まるでスーパーカーのような効率のよい鳴りかたをし、音をさらにフォーカスしてくれる。あまりに楽に鳴るのでビックリした。 楽器本体は、まず音程がとても良く感じること。低音のドレミファ、高音のソラシド、中音のシドレミのスケール感がとっても良く、何もしないでもハマってくれる。 抵抗感はセルマーに似た感じがあり、仕掛けを楽にしないとやや「重い」楽器に感じるかも知れない。その意味ではモラエスのバレルはぴったりだと思ったが、市販モデルには別のバレルが付属する予定。 メカニズムにはバックンのアイデアが随所に生かされているが、いずれ雑誌等で紹介されるはず。
by hornpipe
| 2008-05-22 23:35
| クラリネット
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