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管楽器、とくに金管吹きならその名を一度は耳にしたことがあるだろうアメリカの作曲家、エリック・イウェイゼン(Eric Ewazen)氏にお会いした。ジュリアードで教え、ニューヨークフィルの教育プログラムで解説を担当したりもしている。
フレンドリーな方で、終始笑顔を絶やさない。話もすべてポジティブ、かつバランスを配慮したマイルドなもので、お会いしてみると人柄と作品とがよく一致しているように思えた。 氏の曲はどれも聞きやすいが、細かな変化に富んでいる。変拍子を伴う快速なテンポの上で、各声部が対位法的にキャッチボールを交わすようなものが多く、陰よりは陽、静よりは動と、作品にもポジティブな要素が強く感じられる。 「どの曲も似たように聞こえる」という辛口の声も聞こえたりするけれど、それでもこれほどの人気。そのスタイルを調べて、現代に成功を得られる作品の条件を考えてみるのも面白いかも知れない。 例えば…… 吹奏楽や金管楽器のジャンルにたくさん曲を書くこと。(一般の方には意外でしょうが、このジャンルが今クラシックで一番活性化しているのです!) 音大生レベルで充分に演奏でき、現代曲っぽさが味わえること。 深刻なテーマや宗教などを題材にしないこと。 叙情的なメロディを必ず加えること。 もちろん、聴き映えがして、演奏しがいがあること。 最後の条件を満たせるかどうかが、問題には違いない。 「私のスタイルはネオ・ロマンティシズム、あるいはネオ・インプレッショニズムとよく呼ばれます。でも、アヴァンギャルドから古楽、ジャズ、ポップス、ワールドミュージックとあらゆるスタイルが共存する今は、一番面白い時代ですね」
by hornpipe
| 2008-04-15 23:18
| 音楽一般
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