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迷子の子猫ちゃんシリーズのつづき。
今回は ♪ バナナン・バナナン~の「飛んでったバナナ」です。 「バナナが いっぽん ありました 」 「バナナは つるんと 飛んでった」 上の「いっぽん」と「つるんと」に楽譜上の休符はありませんが、歌を歌うと、「いッ(ぽん)」「つるんッ(と)」という風に、一瞬息を飲むような休符が入ります。 「いっぽん」の「ッ」は促音ですから切れるのは当たり前なのですが、歌の中で歌われると、こうした一瞬の休符は極めて日本的な感じがします(日本語の歌だから、これも当たり前ですが)。 じつは、YouTubeを見ていて、これと非常によく似た演奏を見つけました。斎藤秀雄が指揮する桐朋学園オーケストラのヴィヴァルディの「四季」です。 http://www.youtube.com/watch?v=ULIg4LOogcU 「秋」の冒頭、テュッティで演奏するメロディの随所に、この促音的な一瞬の休符が聞こえてこないでしょうか? 聞こえて来ないという方は、同じ演奏の3分ごろ、シンコペーションの歌い方に注目してみて下さい。 斎藤秀雄の指揮ぶりも、何となく拍のすべての打点のあとに促音が混じっているようで、とても奇妙な棒です(一番奇妙なのは、四つに振り分けても拍子が感じられないこと)。 西洋音楽での一瞬の休符は、あくまでも拍子の律動の中に存在するもので、休符の中にも前後のリズムが躍動しています。 が、この桐朋学園の演奏のように、日本人の演奏は(と括りたくはないのですが)往々にして、休符が息を飲むように張り詰めた「静止状態」になってしまうことがあるようです。 斎藤秀雄氏のように、「気迫」を込めて演奏するときほど、そうなりやすいような気もします。 ※この記事を書いたあと、「促音」をネットで調べたら、じつにこんな記事を見つけて驚きました。英語には促音(や長音)は無いのだそうです! http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2012/06/post-c5e0.html
by hornpipe
| 2012-12-13 23:01
| 音楽一般
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