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新着の「The Clarinet」(国際クラリネット協会機関誌)は読むべき記事が少ない。
ニューズ欄でこのところよく顔を見るのが、カール・ライスター御大。今回はミラノに出没し、ヴェルディ音楽院の学生たちと並んで写真に収まっている。年齢を重ねるごとにアメリカや日本での出没頻度もますます高まっているのは、ドイツでどんぐりがよほど不作なのか。 この雑誌は「国際」と銘打ちながら、その話題は圧倒的にアメリカ中心だ。トロイ大学のクラリネットセミナーや、ペン州立音楽学校のクラリネットサミット、ネブラスカ大学のクラフェスト、ルイジアナ州立大のマスタークラスなど、ローカルな話題が「満載」されている。その「発信力」の高さは、さすがアメリカ人。だけどなぁ……。 作曲家でクラリネット奏者のポール・ハリスが書く「Letter from The U.K.」というコラムには時々面白い話が紹介される。今回はNYで活躍する英国生まれの作曲家、リチャード・ロドニー・ベネット(協奏曲や五重奏曲などクラリネットの作品が多い)の天才ぶりを物語るエピソード。 英国のあるサマースクールで、クラリネット奏者のシア・キングがリチャードに「クラリネットのデュエット作品が少ない」という話をしたら、翌朝、ホテルの彼女(シア・キング)のドアの下に手書きの楽譜が差し込まれていた。それが、4楽章からなる「2本のクラリネットのためのクロストーク」。なんと一晩で生まれた作品だった……という。 もっとも、同じ号の読者の手紙欄では、ポール・ハリスのこのコラムに「クレーム」が寄せられている。ある話題について事実とは異なる「ロマンチックな」作り話を書いている、という指摘だ。上記の話も、ちょっと割り引いて聞くべきか。 欧米の町にある「クラリネット通り」を集めた記事は面白かった。ルイ・カユザック通り、ヘルムシュテット通り、ベールマン通り、デンナー通りなんてあるんですね。ベルギーのある町にワルター・ボイケンス通りまであるのには恐れ入りました。 CD評では、英国で活躍する橋本杏奈さんのソロアルバムがとても良い評価を得ていた。
by hornpipe
| 2010-10-13 22:30
| クラリネット
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