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男のオシャレというのは、テーブル越し程度の距離で握手を交わしたときに、そのセンスの良さが伝わるぐらいが良い。
これは、以前仕事をご一緒させて頂いた日本のメンズファッションの第一人者、池田ゆう氏の持論だった。 ベストドレッサー賞選考委員長でもある池田さんは、最近の鳩山首相のスーツ姿をどう見ているだろうかと、テレビを見ていてときどき思ったりする。 私の目からすると、鳩山首相、仕事ぶりと同じく、ファッションも「頑張って」いる。 先の選挙のころから鳩山さんの服装で目立つのは、金色を主体としたネクタイとポケットチーフだ。選挙に大勝したあとも、氏にとっての「勝負色」がそのまま「勝利色」となったようで、国連演説のときも金色のストライプのネクタイを絞めていた。 誰が選んだのだろうか? 奥様が星占いで「金運」に賭けたのかな? しかし少なくとも、ファッションのプロは選ばないコーディネイトではないだろうか。 英国・バッキンガム宮殿御用達のデザイナーが言った言葉に、「ネクタイが真っ先に部屋に入ってくる」というのがある。今の鳩山さんがそれだ。もちろん、ダメなコーディネイトを揶揄して言っているわけで、ネクタイだけ頑張ってしまっていることを指す。鳩山さんの場合、色のコーディネイトだけでなく、ネクタイの光沢のありすぎる生地の質感もスーツとアンバランスに見える。ポケットチーフも同じく、色、質感ともにアンバランスだ。 鳩山さんに限らず、服装へのこだわりが、逆にちぐはぐな感じを与えてしまっている政治家は少なくない。 麻生前首相は、なぜかいつも鋭角なカラー(ナロースプレッド)のシャツばかり着ていた。襟元がカミシモのようにパリパリした感じで、これもプロのコーディネイターなら勧めないだろう。 お二人ともに名門の家系で育ちも良かったのに、洋服のセンスというのは日本のセレブにも手ごわいテーマであることを思わされる。 ロシアのメドベージェフ大統領は、ワイドなシャツのカラーと幅広のネクタイにこだわっていて、しかし、これは氏のチ○チ○リンな体系や顔型に著しくそぐわない。誰かプロのアドバイスを受ければ良かったのに、これも一人で頑張ってしまっているクチだろう。面白いことに、先日TVで見た今のロシア外相も同じファッションだった。 ↓ メドベージェフ大統領と鳩山首相 (asahi.com2009年9月24日配信より転載) 池田さんは、ネクタイのディンプル(真ん中のくぼみ)の大切さを強調したが、きれいなディンプルを見せている政治家も少ない。胡錦濤国家主席など、まるで首にナマコをぶら下げている感じだ。 逆に、センスが良い、というか、陰にプロのコーディネイターの存在を感じさせたのは、ブッシュ前大統領。一見フツーの着こなしなのに、スーツとシャツ、ネクタイのバランスは完璧。スーツはいつも体にジャストフィットしていた。 サルコジ大統領や、政治家としては何かと悪評の高いイタリアのベルルスコーニ首相などは、さすがにスキがなく、その上お洒落も楽しんでいるように見えるのだが、どうなんだろう。 以上、柄にもないテーマで戯言を書いてしまった。 えっ? アンタにだけは言われたくないって?
by hornpipe
| 2009-10-19 23:13
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