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知り合いのクラ吹きがピエルネのカンツォネッタを演奏し、娘がその伴奏をするというので、釣られて楽譜を眺めている。
遊びで吹いたことはあるが、譜づらは簡単でも、エレガントなニュアンスを出すのはとても難しい。どんなに軽く吹こうと思っても、まず、6/8拍子のテーマの付点でつまずいてしまう。 冒頭2小節の付点にはアクセントが付いているが、これを強調し過ぎるとリズムがきつくなりすぎて、なんとなく「違うなぁ」という感じになる。 「ヴァイオリンでこの曲を弾いてみたらどうなるだろう?」と想像してみた。 このアクセントで弓を返すとしても、それほど強くは弾かず、左手でヴィブラートを強調する程度で弾くかも知れない。 この曲は全体に極めてヴァイオリン的である。9小節目のルバートなど、ドからシ♭への跳躍ではポルタメントをかけたくなる。 19小節目などは、アップボウでスピッカート気味に(クライスラーの「美しきロズマリン」のように)降りたくなるし、曲の最後の3点F(高いファ)は、ヴァイオリンのフラジオそのものだ。 手持ちのCDは少ないが、赤坂達三さんの初期の録音では、そうしたヴァイオリン的なニュアンスをかなり出して演奏している。ただし、テンポが滅法速く(ランスロも速く吹いたそうなので、ランスロの影響かも)、発音の繊細さに若干欠ける。
by hornpipe
| 2009-03-26 23:01
| クラリネット
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