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TSさんのレッスンを受けた。
今までレッスンというものを定期的に受けたことは一度もなく、散発的にお願いして来たTSさんのレッスンでは、いつも(と言っても年に数回)音や奏法などの基本的なことをチェックしてもらっている。 TSさんは言う。 「レガートというものは、音をただ平らにつなげて吹くわけではない。レガートでありながら、音の粒1個1個には抑揚がある。上手な弦楽器の人の演奏を聴くと、それがよく分かる」 と言って、モーツアルトの五重奏曲やコンチェルトで模範例を吹いてくれた。 ゆっくりと吹き、音の形を拡大してみると、音1個1個が弾むような形を持っている。それをテンポ通りに速くふくと、レガートでありながら、くっきりと音のラインが見えてくる。 とても簡単なように聞こえるのだが、息で弾ませるような音が、まずうまく出せない。アクセントがついたり、音を押してしまったり、出来たと思っても、次の音が同じようにいかない。 考えてみれば、よほど柔軟な音を出せる能力がないと、そんな形には決してならないのだ。 それで、おそるおそる聞いてみた。 「これって、案外、とても高度なテクニックなのではないでしょうか?」 「だと思いますよ。音大生に言ってもなかなか理解してもらえないし」 私の場合、まずは、息だけで柔軟に伸び縮みできる音をどうやって出せるようになるか、の問題だ。 おまけが一つ。TSさんが前に吹いていたヴィルシャーのマウスピース(40)をお借りし、さっそく今日のオケの練習で使ってみた。 慣れれば、おそらくこっちの方がずっと良い。今使っているヴィルシャー5番よりも音を動かしにくいが、逆に上の音はずっと安定するし、音もより太く丸くなる。 ↑ TSさんの歯型がくっきりと付き、見た目にきれいとは言えないマウスピースだが、師匠の音に一歩でも近づこうと思う人間には全く気にならない。 TSさんはマウスピースパッチを付けない。私は昔、パッチを付けないと吹けないと思っていたが、最近は付けない方が自分の耳には音がクリアに聞こえて(骨振動がダイレクトに伝わるから?)良いような気がしている。
by hornpipe
| 2009-03-15 22:00
| クラリネット
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