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ピエール=ロラン・エマール(Pierre-Laurent Aimard)をご存知の方は多いだろう。私は知りませんでした。
彼を知ったのは少し前のNHK芸術劇場。ロンドンのウィグモアホールのアットホームな雰囲気の中で、バッハのフーガの技法をリラックスして弾いていた。 そのとき、正直、「なにが有り難くてこんな人のピアノを放映するのだろう?」と不思議に思ったものだ。ピアニスティックな意味で単純に聞き劣りしたし、内容も皆無で、そんじょそこらの発表会レベルにしか聞こえず、「ひょっとしてこの男、ペテン師ではないのか?」と本当にそう思ったのである。 その後、彼の名前を偶然いろんなところで知った。 音楽仲間の一人は、あるコンサートのプログラムで上記の放映を激賞し、最近読んだリスナー向けの本にはこんな風にも書いてあった。 「エマールのリサイタルは、悦楽で溢れかえっていた。(中略)あまりのすばらしさに、仲の悪かったピアノ弾きにわざわざ電話して、自分が行けなかった次の日のコンサートを熱烈に薦めたぐらいだ」(鈴木淳史『萌えるクラシック』) 今日、たまたま昼飯を一緒にした若い作曲家も彼の名前を口にした。 「僕が作曲家になろうと思ったのは、エマールが弾いたリゲティを聴いたからですよ。あれはめちゃくちゃ凄いです。これが現代曲かと思うくらい美しい演奏。○○さん(私の名前)が聴いても、一発で参っちゃうと思いますよ」 ふーーん! で、さっそく頼みは、とりあえずYouTubeです(CD売れないわけだ)。メシアンやリゲティもアップされていて……結果は……参りましたッ!! http://jp.youtube.com/watch?v=zi5QVOCNK6M 何がいけなかったんだろう? どう聴いても「下手なピアノ」だったのに……。
by hornpipe
| 2008-07-14 23:08
| 音楽一般
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