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ニューヨークフィル首席クラリネットのスタンリー・ドラッカーが、今期限りで(来年)オーケストラ活動から身を引くそうだ。と言っても、ドラッカーは御年79歳! 19歳でNYフィルに入団したのが、なんと1948年だという。
これで驚いてはいけない。シカゴ響首席トランペットのアドルフ・ハーセスは同団で53年間も活躍し、2001年にシカゴ響を去ったとき実に80歳だった。しかも最後まで音の輝きを失わなかったのは、身体に過酷なこの楽器を考えると本当に驚異的である。 アメリカのオーケストラの定年制がどのようになっているのかよく知らないが、日本のほとんどのオケには定年制があり、N響などは60歳。そして、いま団塊の世代が続々とオーケストラの第一線から消えて行こうとしている。 たとえばN響木管を見ると、フルートの細川順三、オーボエの北島章、クラリネットの横川晴児、磯部周平、ファゴットの岡崎耕治といったベテランの顔が数年で見られなくなる。 上記の人たちは最近とみに演奏活動が活発で、CDなどもリリースし、演奏にますます円熟味を加えた人もいる。知名度も高い人たちなので、忙しいオーケストラ生活から解放されて活動できるのは、むしろ歓迎なのかも知れない。 日本の演奏家の演奏寿命が一昔前より上がっているのは確か。その現実を、オーケストラが今後どう受け止めるのか、あるいは受け止めないのか。
by hornpipe
| 2008-01-15 22:39
| クラリネット
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