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暖冬とはいっても、一冬に何度かは奥多摩や秩父の山々も雪化粧する。
山が白くなれば、スキーかついで出かけたくなる人種がいるのは、今も昔も同じ。ただ、昔の人たちは東京近郊の山でも無邪気にスキーを楽しんだあたりが、時代の違いを感じさせる。 戦前のスキー場ガイドには、高尾山や陣馬山などの中央線沿線、丸山や刈場坂峠(正丸峠の近く)などの現在の西武線沿線に幾つかのスキー場があったことが記されている。前項で戦前の山にハゲ山が多かったことを書いたが、東京近郊の山もその例に漏れず、少しの積雪で滑れるスロープがそこここにあったのかも知れない。 このうち、刈場坂峠にあった奥武蔵スキー場は、池袋から吾野まで通じていた武蔵野電鉄(後に西武鉄道に合併)の観光スキー場として昭和10年にオープンし、大々的に宣伝したこともあって当時かなり話題を呼んだようだ。 下の写真は山の雑誌に載った武蔵野電鉄の広告。3つのゲレンデがあり、ヒュッテやロッジ、貸スキー完備、宿泊も可とある。12月から3月までのオープンを謳っているが、さすがにこれは誇大広告だったようで、その後は慢性的な雪不足に悩まされながら、わずか数年でスキー場自体が閉鎖されてしまった。 雪質を問わなければ、積雪とスロープがある所、スキーは楽しめるのだから、東京でも春先に多い降雪時になぜ近所の子供たちはスキーで遊ばないのだろう、と雪国育ちの私などは思う。
by hornpipe
| 2007-01-09 23:28
| 山の展望
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