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ウィーンフィル首席クラリネット、エルンスト・オッテンザマーが二人の息子と開いたクラリネット・コンサートを聴いた(5月31日三鷹市芸術文化センター)。
長男はすでにウィーンフィルの常トラで、次男はまだ高校生。お父さんと同じハンマーシュミットという楽器を使い、出て来る音も二人そろってお父さんそっくり。トリオでは時々どの音を誰が吹いているのか分からなくなる。 次男は、フレージングやアーティキュレーションがしばしば危うくなるなど、金を取って聴かせられるレベルではなかったが、ただ一つ感心したのは、父親似の野太い音で、あっけらかんと吹いてしまうこと。向こうの若い人は「器用ではないが、スケールは大きい、といわれるのは正にこれか!」と思わされた。 何というか、音を出すことに躊躇しない。日本人が一瞬、間合いを取って吹き始めるようなとき、彼ははるか先をスタスタ歩いて行ってしまっているような感じ。 サウンドのスケールも大きく、その歳にしてもう、一刀彫で荒削りだが、お父さんと同じ太さの丸太を手に入れている。これからじっくりヤスリがけをしていけばいいのだ。 楽屋を覗いたら、燕尾服とシャツ、ピケが3つ、きちんと畳んで机の上に置いてあり、型崩れしないようにシュー・トリー(型枠)を入れた3足のオペラシューズがその下にきれいに並んでいた。躾けも相当良さそうである。
by hornpipe
| 2006-06-03 23:33
| クラリネット
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