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チェコの作曲家エルヴィン・シュールホフ(1894〜1942)の「ソナタ・エロチカ」という曲をご存知?
ピアノとソプラノのための曲だが、ピアノはバックステージでかすかにBGMを奏でる脇役。主役はなんと、ソプラノのアノときの声、音楽も何もなく、ただひたすらに……その間に「nicht」「schnell」「doch」「tief」とか訳ありの「歌詞」が聞こえてきて、真っ昼間にはとても聴けないR指定作品。 これが第2次大戦前のダダイズム音楽だというのも驚く。ユダヤ人の彼はナチの迫害で強制収容所で亡くなった。ピアノとテノールのための「シンフォニア・ゲルマニカ」という曲は、テノールが高らかにドイツ国家を歌う傍で、ピアノがむちゃくちゃな音を乱打し、よく聴くとそれがラ・マルセイユーズの一節だったりする(笑)。 無伴奏コントラファゴットのための「Bassnachtigall」という人を食った題名の曲は、バッハの無伴奏パルティータ(Vn)のパロディ(だと思う)で誰でも笑える。 ノーマルな作品はとても聴きやすく、シリアスなものから軽妙洒脱、ジャズタッチの曲まで様々で、ob、cl、fgのディベルティメントなどはこの編成の名曲だ。 スプラフォンから作品集がリリースされている。フルート作品を演奏しているのは、群響第1フルートとして日本にいるパヴェル・フォルティン氏。素晴らしい演奏!
by hornpipe
| 2006-01-26 19:38
| 音楽一般
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