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筑波大学で楽器の材料を研究している小幡谷英一先生の研究室にお邪魔して、木のリードを一枚拝借して来ました。
弦楽器などに使う「スプルース」という松の木を削ったもので、耐久性を高めるためにアセチル化処理がなされています。 (↓下が木のリード、上は市販の葦のリード。2枚目は木のリードの裏側) 白木の肌がいかにも「木材」ぽくて、「こんなんで鳴るのか?」と思ってしまいますが、これが、鳴るの鳴らないのって!(どっちなんだ?) 良いリードが持っている特性のいくつかの点では、葦に優るとも劣らない感触を感じます。断わっておきますが、プラスチック・リードの比ではありません。 たった一枚で判断するのもナニですが、薄くてもビリビリいわないのが何といっても気に入りました。音がコンパクトにまとまります。ビーとかブーじゃなくて、パッコーンと鳴ります。反応やリードの振動の仕方にプラスチック・リードに感じるような違和感は全く感じません。 コシの感じは、葦がバネのような感じだとしたら、これは「板」でしょうか。その分、柔軟性には欠ける感じがあり、音色の変化は葦よりもつけにくいかも知れません。発音が一色になる感じもします。音量は出ると思います。 アセチル化処理によって耐久性が葦のリードよりも増しているはずですが、その点はもっと吹いてみないと分かりません。 削ったのは先生か学生さんのようです(バランスはとても良い)。プロが削ったら、もっと良くなるかと思うと、さらに期待は高まります。 興味のある方は、先生のホームページをどうぞ。プラスチック・リードとの比較など、クラリネット吹きには目から鱗の知識を沢山得ることが出来ます。 http://www.u.tsukuba.ac.jp/~obataya.eiichi.fu/musician/musician.html
by hornpipe
| 2012-02-01 22:47
| クラリネット
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