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NYメトロポリタン歌劇場が来日し、管楽器の主要メンバーたちはコンサートの合間を縫ってマスタークラスやミニコンサートなどの仕事に忙しい。
先日、クラリネットのActing Principal(副首席といえばいいか)ジェシカ・フィリップスさんにお目にかかった。前にもリッカルド・モラレスと来日した時にお会いしている。 そのモラレスを師と仰ぎ、いろんな勉強をして来た話などを伺ったあと、来る13日(月)のミニコンサートのためのリハーサルをするというので見学させてもらった。 その音を聴いてビックリ。なんと、モラレスと瓜二つのサウンド! リッカルド・モラレスは、素人耳には「息のスピード」が猛烈に速いような独特の息の使い方をする。その息に音を乗せる感じで、そばで聴くと管を通る息の音が結構きこえ、音は「薄く」感じてしまうのだが、遠くにはとても円やかな音像になって耳に届く。 ジェシカさんの音も正に同じ。太いエアの流れの上で艶のあるまろやかな音が実を結ぶ、といった感じの音だ。モラレス一人の音を聴いて漠然と感じていたことが、彼女の音を聴いて改めて納得した次第。 彼女が手にしていた楽器は、バックンから1週間前に届いたばかりというココボロ製金メッキのバックン・クラリネット。 上管右サイドキーのスプリングが板バネではなく、コイル状のバネになっていたり、上管、下管のリングキーが一本芯金だったり(通常は両側からビス止め)、すべてのキーポストがネジで埋め込み式になっていたり(つまり取り外せる)、いろいろと興味深いクラリネットだった。 バックン・クラリネットとリッカルド・モラレス、ジェシカ・フィリップスのデモ演奏が以下のYouTubeで見られる。バックンとモラレスのチューニングのやりとりは些か出来すぎ(笑)。 http://www.youtube.com/backunmusical#p/u/10/weGxlC0YI2I
by hornpipe
| 2011-06-10 22:26
| クラリネット
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